ネコの便秘(巨大結腸症)

い、忙しすぎて、ブログネタは山ほどあるのですが・・・。じぇんじぇん時間がありましぇ〜ん!!!

 

あまりに,グロいとお叱りを受けそうなので、今回は、、、?

 

きちゃない系デ〜ス!

Σ(Д゚;/)/…エエ!?

 

閲覧注意でお願いします。



さて、ネコの病気に巨大結腸症というのがあり、日常の診療でたびたび遭遇します。

『猫の巨大結腸症』と言われるくらい、猫に多く発生する病気ですなっ。

 

病状はズバリ,便秘!。

しか〜し、たかが便秘とあなどるなかれ、

動物病院に来院するくらい悪化したものは、死にいたるチョット前というのも珍しくないですヨ。 吐き気、食欲廃絶、脱水,グッタリなど・・・。

 

原因は様々で、外傷による骨盤の狭窄(交通事故)や、成長期の栄養性二次性上皮小体機能亢進症、腸管に分布する神経の異常など、いろいろ言われておりますが、原因不明のものも多いですね。あと、猫の慢性腎不全の子は腎臓から水分がだだ漏れ状態なので、便が硬くなりやすいとも感じておりますが。

 

外科的治療法の話はめんどくさいので、テキトーに済ませます。

①骨盤そのものに狭窄があるのは、骨盤に何かしら外科的に矯正をする。

骨盤に狭窄がなくても、早期に発症なら骨盤の一部を切除、または骨盤の拡張手術。

②結腸の部分切除など。

 

内科療法もめんどくさいので、これまた簡潔に!

①下剤や便を軟らかくするクスリの投与

②腸の動きをよくするクスリの投与

③浣腸や座薬の投与←これは脱水して危険な場合もあるので注意!

④フードの変更。

 

そして、緊急で「うちのネコが便がでずに、ゲーゲー吐いてます〜」が冒頭のレントゲン写真ですねっ! そんな場合は、ほとんど麻酔下での“ 便のかき出し ”が必要デス.


浣腸で便が出るとおっしゃる先生もおられましたが、経験上ほとんど無理と思います。

 

っていうか当院には、なぜか軽度のヤツは来ない(泣)

 

 

この子はS本さんちのシーちゃん11歳の♂

 

シャム猫の血統なのでしょうか?

おめめがちょっとヨリ目ちゃんでなんともカワユイ♡

 

以前より、便秘ぎみとのご相談を受けていたのですが、今回は自力での排便が出来なく,食欲もないと来院!

 

 

 

腹部の触診で、ほぼ確定できますが念のためレントゲンを撮りました。


巨大な便のいちばん太いところで、直径4㎝以上ありそう・・・・。



わ、わたしのオ○リでも、壊れるかも…。





 

背中側からのレントゲンでも、骨盤の内径よりも、便のほうが太いですね!

 

なにより、この便の硬いことといったら、

 

 全力投球?すれば、当院の窓ガラスぐらいは簡単に粉砕できると思われます。

しませんけどね!

 

 

こんな、頑固な便秘の症例では、点滴しながら麻酔下での『便のかき出し』を行いマス。

 

私個人の方法ですが 温水を注腸し→やさしく結腸内の便を揉みほぐし→ドラえもんにもらった秘密の道具で結腸や肛門を傷つけないように、やさしく、神聖かつ荘厳な気持ちで、粛々と便をとりだしていきます。

 

一度に大きなウ○コは取り出せませんが、たまに大物?が一度にスルリと出てくると、頭の中に快感物質がでるのは僕だけでしょうか?変態?


まるで魚釣りで大物をしとめたような感覚とでもいいましょうか・・・。時々,自分でハッと我に返り、「オイ,なにヨロコンデんだ、これはウ○コだ,ウ○コなんだっ」と言い聞かせている自分がいます。


 

シーちゃんを苦しめていた、こがねいろの悪霊たち!

 

成敗完〜了!!

 

疲れている時は、「このウ○コが純金と同じ価値があればいいのに…大金持ちだ!ウヒャヒャッ!」

 

と空想したりします。ビョーキデスネ

 

 

施術後のシーちゃんのレントゲン。

 

軟らかい上部の糞塊はこれ以上むりですが

 

ほとんど,取り出せました。


あとは、腸の動きを良くする内服と、専用の食事でなんとかなると思います。

 

うーん、すっきり!

 

 

 

ちなみに、この『便のかき出し』についてですが、スピードにおいては絶対の自信があります。←どんな自慢やねん

 

なぜ、ウ○コ取りに自信があるかというと…

 

当院では4日に1回はしてるからね… 

 

『ウ○コ取り』… (;´༎ຶД༎ຶ`)


さて、この子は我が家の半身不随ネコのシロちゃん!

 

縁があってうちの子に!

 

前足しか動かないので、お客様のお出迎えはできませんが、性格の良い子です。

 

 

 

 

出会ったころは、圧迫で排尿や、排便ができていたのですが、脊髄の損傷からだんだん悪化し、現在は朝晩のカテーテルでの排尿と、数日に一度の便のかきだしが必要になってきました。

 

 

 つまり・・・


オシッコも全然でませ〜ん

 

圧迫でもでませーん

 

カテーテルでないとでませーん

 

排便も自然に排出できまてーん



シロちゃんの便秘の最悪時のレントゲン写真
シロちゃんの便秘の最悪時のレントゲン写真

便をかき出してあげないと、、、、

 

こ〜んなになっちゃいます!

Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ


昔のフイルムなのでノギスで計測すると…

 

な、なんと直径5.89㎜。約6㎝ものブッとい宿便が生成されてしまいます。

 

だから、数日に一度はウ○コ取りね♡

 

 

シロちゃんの場合、おとなしいので無麻酔でウンコが取り放題。

 

おかげで、昔のカンフー映画のトレーニングばりに、修練を積む事ができ…

 

もはや芸術の域に達しようとしております。なんのこっちゃ

 

NHKの『プロフェッショナル』でウ○コ職人だったらマジで出演しても・・・いい


ウソですよ〜 

 

もし、もしもだよ〜う?『便のかき出し』選手権

 

すなわち、『便のかき出し天下一武道会』なるものが、存在したとしよう・・・。ヾ(`◇')ネーヨッ!

 

オラ、迷わず出場すっぞ!

 

1000万ゼニーはオラのもんだっ!

 

 

やっちゃった、また変なコト書いちまった…

 

もう、めんどくさいので書き直す気力は・・・ナイねっ

 

これ,真夜中に書いているので、またしてもオカシクなってもーた。

 

夜のチカラにより、変態オオシマが見え隠れしておりマス。

 

明日の朝にもう一度チェックが必要だ!

 

おやすみなさい。

 

 

おはようございます!

 

真面目なオオシマに戻りますが、現在はフードの開発が進み、骨盤の異常が無い場合、フードの変更とお薬だけでコントロールできる子が増えました。

 

お困りの方はぜひ獣医さんにご相談を!笑